ちどり大脱走

もらって来た次の日、すみれが容器のふたを開けっ放しにしていたら、ふと見るとちどりちゃんがいない。その辺に出てしまった?と思って辺りを探したがいない、いない、いない・・・!!あの足でそんな遠くには行けるまいと思いつつ、ソファまで持ち上げてさんざん居そうなところを探したが、どこにもいない・・・。どうしよう、時間が経つと甲羅が乾いて干からびて死ぬぞ、と夫が脅かす。亀飼うなんて全然賛成ではなかったママだが、来て次の日に亀の赤ちゃんを死なせたなんて、やっぱり可哀想すぎる。あぁ、神様・・・と祈って必死に探したら・・・いた。窓のサッシと網戸の間の隙間の端っこから、小さい首がにゅうっと覗いている。「いた〜、いたよ〜!!!こんなとこにぃ〜・・・」発見者は(相手は亀でも)母性にかられたママであった。亀なんて気持ち悪いと思っていたママもなんだかその瞬間「ちどり、可愛い・・・」と感じてしまったのだ。。。
ちどりちゃんは足も速くて、産まれて1ヶ月のベビーのせいかとっても元気。狭いレンジスパ容器の中を所狭しと、ずーっと動き回っている。浅い水の中を、つるつる滑る容器の壁にもめげず、必死に動き回るその姿に、なぜか妙な親しみを感じついつい見入ってしまうこの頃なのである。
(「ちどり日記♪」に変えてしまいたい勢いよん・・・ごめん、すみれ〜)